SusHi Tech Tokyo 2026 レポート:首都を越えて広がるグローバル連携と福岡市の現在地

※画像出典:SusHi Tech Tokyo 2026 公式サイト(https://sushitech-startup.metro.tokyo.lg.jp/)
2026年4月27日から29日の3日間にわたり、東京ビッグサイトで開催された「SusHi Tech Tokyo 2026」。国内外から多くのスタートアップ、投資家、企業、エコシステムビルダーが集結し、持続可能な都市像と最新テクノロジーをめぐる熱気あふれるイベントとなりました。Global Business Support(GBS)チームも現地へ赴き、進化し続けるグローバルなスタートアップの潮流を体感してきました。
次世代都市を形作る「SusHi Tech Tokyo 2026」の熱気

(写真提供:GBS)
今年のSusHi Tech Tokyoは、AI、Robotics、Resilience、Entertainmentという4つのテーマを軸に展開されました。会場では、AIがもたらす産業の自動化や、気候変動などの危機を乗り越えるための強靭な都市づくり(レジリエンス)に関する多角的な議論が交わされました。
また、新しい試みとして、自動運転バスの試乗や、東京ビッグサイトと天王洲・竹芝エリアを船で結ぶ「Cruising」など、都市のモビリティの未来を身をもって体験できるプログラムも注目を集めました。会場を歩き回るだけでも、次々と生まれるイノベーションの息吹と、社会実装に向けたリアルな手応えを感じることができました。
サイドイベント登壇:「Beyond Capitals – 日仏テック連携の真実」

(写真提供:CIC Fukuoka)
本イベント期間中である4月27日、東京・天王洲のEzohub Tennozにて開催されたサイドイベント「Beyond Capitals: How France and Japan Build Tech Together(首都を越えて:日仏がいかに共にテックを築くか)」に、GBSから小野 旬が登壇しました。
このイベントは、東京一極集中を越え、福岡市などの地方都市における日仏連携がどのように実利を生み、どのような課題に直面しているかを誠実に検証することを目的としたものです。
日仏のテック連携において、東京やパリといった「首都」の結びつきだけでなく、地域のエコシステムに光を当てる「Beyond Capitals」というテーマは非常に時代に合っていると感じました。Global Business Supportの立場として、日本進出=東京という固定観念を持つ海外起業家に対し、具体的な「もう一つの強力な選択肢」を提示することが今回の大きな狙いでした。実際に現地で彼らと対話してみて、日本の地方都市、特に福岡市に対するポテンシャルへの期待値が想像以上に高まっていることを肌で感じました。
基調講演で語った「福岡のエコシステムと地域視点」のポイント

(写真提供:CIC Fukuoka)
基調講演では、「The Fukuoka Angle」と題し、なぜ今グローバル起業家が福岡を選ぶのか、以下のポイントを強調しました。
– 圧倒的なスピード感とテストベッドとしての優位性: コンパクトシティである福岡市は、自治体や地元企業の意思決定層との距離が近く、実証実験(PoC)をスピーディに回せる最適な環境であること。
– 特区を活用した強力なバックアップ: 国家戦略特区による「スタートアップビザ」の取得しやすさや、官民一体となった手厚いソフトランディング支援の存在。
– アジア展開を見据えた戦略的立地: 単なる「日本の地方都市」ではなく、韓国や台湾など東アジア市場へのゲートウェイとしての地理的・ビジネス的価値。
参加者の反応やネットワーキングの様子など
– 海外起業家から驚きと共感: 講演後、「日本には東京と京都しかないと思っていた」「スタートアップビザの具体的な要件を知りたい」といった声も寄せられました。特に、生活コストの低さとビジネス環境の充実度が両立している点に、多くのフランス人起業家やエコシステムパートナーから強い関心を示していました。
– 熱気あふれるネットワーキング: ネットワーキングセッションで質問を受け、「次回の来日時に福岡市を視察したい」「自社のソリューションが福岡に刺さるか壁打ちしてほしい」といった、具体的な次のアクション(現地視察や事業相談)に繋がる対話が多く生まれ、非常に実りある時間となりました。
福岡市の「つなぐ力」:東京、世界、そして地方へ

(写真提供:福岡市)
SusHi Tech Tokyoのような世界的なカンファレンスに参加する意義は、単に最新トレンドを吸収することにとどまりません。そこで出会う海外の起業家や投資家に対し、日本市場へ参入する際の「第二の窓口」、そして実践的なテストベッドとしての福岡市の魅力を直接伝える絶好の機会となります。
福岡市は、スタートアップビザによる初期支援から、GBSによる一貫した伴走サポートまで、国際的な才能を受け入れ、共にビジネスを育む土壌を持っています。今回のイベントを通じても、東京という巨大なエコシステムと連携しつつ、福岡市ならではの「コンパクトさ」と「つながりやすさ」が、グローバル展開においていかに強力な武器になるかを改めて確信しました。
東のSusHi Tech、西のRAMEN TECH:10月は福岡へ

(写真提供:CIC Fukuoka)
春の東京が「SusHi Tech Tokyo」で世界のイノベーションの熱気を集める一方で、秋の福岡市では、毎年10月にアジア最大級の国際スタートアップフェスティバル「RAMEN TECH(Revolutionizing Asia: Merging Ecosystems & Networks)」が開催されます。まさに「東のSusHi、西のRAMEN」として、東京と福岡市は日本のグローバルスタートアップ戦略において、互いに補完し合う強力な両輪となっています。東京という巨大なグローバルハブで生まれたつながりや最新トレンドを、福岡市というコンパクトで機動力のある街でさらに深め、アジア、そして世界へと展開していく。
その熱狂と共創の実践の場となる「RAMEN TECH」は10月7日から11日の5日間開催。ぜひご注目ください。
RAMEN TECH WEBサイト
その挑戦を、もっと遠くへ。
Global Business Support では、海外展開を視野に入れた福岡市のスタートアップからのご相談を随時受け付けています。 海外経験のある相談員によるアドバイスのほか、現地の支援機関とのネットワークも活用し、皆さんのチャレンジを後押しします。
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