ここ10年で、フィンランド・ヘルシンキはヨーロッパ有数のスタートアップ拠点へと進化しました。Supercell、Wolt、Aivenといったユニコーン企業を生み出し、数多くの海外起業家や大手企業、投資家を惹きつける都市へと成長しています。
では、誰が11月の寒いフィンランドにわざわざ足を運ぶのか。
── 答えは「福岡市のヨーロッパ・ミッション」に参加する企業たちです。

世界を代表するスタートアップイベント「SLUSH」
ヘルシンキの名を世界に広めたのが、スタートアップイベント「SLUSH」です。2008年に学生と起業家の小さな集まりから始まったこのイベントは、いまや毎年13,000人以上を集める世界規模のカンファレンスに成長しました。創業者、投資家、企業幹部、政策決定者が一堂に会し、世界中から注目を集めています。
その魅力は規模だけではありません。徹底したコミュニティ主導の運営、高度にデザインされたマッチング、そして「スタートアップに本当に必要な相手とつなぐ」ことに特化した独自の文化が特徴です。
福岡市スタートアップにとってのチャンス
SLUSHは福岡市のスタートアップにとって、ヨーロッパ市場への理想的な入り口です。現地投資家やパートナー、業界リーダーとのネットワークに一気にアクセスできるだけでなく、ピッチやサイドイベントを通じて、自社のストーリーを伝え、事業の実証機会を得ることができます。
さらに、フィンランド自体がスタートアップに適した環境を整えています。イノベーション力やR&D投資、生活の質で世界上位にランクインし、大学や研究機関と産業界が密接につながることで、起業家に優秀な人材が絶えず供給されています。

Helsinki Partnersとの協働
今回のヨーロッパ・ミッションに向け、福岡市はヘルシンキ市の公式組織「Helsinki Partners」と連携し、市スタートアップの海外展開支援を実施しています。同機関は海外企業の進出を支援する専門組織で、市場参入戦略や規制へのアドバイス、投資家・研究機関・顧客とのネットワーク構築、人材採用や移転支援、さらにはサステナビリティ関連の知見提供まで、幅広いサービスを提供しています。
この連携により、福岡市のスタートアップはピッチの場やマッチング機会など、より実践的なサポートを受けることが可能になります。
福岡市にっての4つの意義
福岡市がヘルシンキやSLUSHと関わる意義は大きく、次の4点に集約されます。
・資金調達:アジアへの投資を求める欧州投資家に向けて、技術や事業モデルをアピールできる。
・市場参入:ゲーム、ヘルステック、クリーンテックなどで実証実験の場として機能するフィンランド市場を活用できる。
・エコシステム連携:持続可能性やデジタル化を重視するヘルシンキの価値観と福岡市の取り組みが親和性を持つ。
・国際的認知度:北米や中東からも参加者が集まるSLUSHを通じ、福岡市のスタートアップが世界に発信できる。
自然なパートナーシップ
福岡市とヘルシンキは、いずれも「首都圏の外にある国際イノベーション拠点」として共通点を持っています。起業家が生活の質を維持しながら成長できる都市であり、意識的に「国際的につながる場」として自らを位置づけています。
一見すると「なぜ11月のフィンランドへ?」と思える挑戦ですが、その一歩は確実に価値をもたらします。
ヨーロッパ・ミッションについて
ヨーロッパ・ミッションは、福岡市が「アジアの国際イノベーション拠点」としての地位を強化するための取り組みです。市内スタートアップの海外展開や越境パートナーシップを後押しし、起業家・投資家・エコシステムビルダーが集まる拠点づくりを進めています。
運営は Global Business Support が担当し、プログラム管理、マッチメイキング、現地自治体や投資家との連携を実施します。
その挑戦を、もっと遠くへ。
Global Business Supportでは、海外展開を視野に入れた福岡市のスタートアップからのご相談を随時受け付けています。海外経験のある相談員によるアドバイスのほか、現地の支援機関とのネットワークも活用し、皆さんのチャレンジを後押しします。
Global Business Support
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