2025年7月2日から4日にかけて開催された「IVS Kyoto 2025」。会場となった京都市勧業館「みやこめっせ」と、ロームシアター京都には、国内外から12,000人超の参加者と約300社のスタートアップが集まり、「Reshape Japan with Global Minds(グローバルな視点で日本を再構築する)」というテーマのもと、伝統と先進性が交錯する空間で、知見とビジョンが交わりました。

日本パビリオンでの福岡市
グローバルな視座をもつIVSのエコシステムにおいて、福岡市は華美な演出ではなく、実績と支援制度で存在感を示しました。日本初のスタートアップビザ制度、Global Business Support(GBS)による一貫支援、国際的なアクセシビリティと生活コストのバランスが整った起業家フレンドリーな環境などについて紹介しました。
福岡市は「イノベーションは都市の後押しと国際的な視点があってこそ花開く」ことを静かに、そして力強く伝えました。
セッション、パネル、そして起業家の羅針盤
イベント前日から、国内外の起業家や投資家、エコシステムビルダーたちが交流を始めており、LinkedIn上でもセッション前から熱が生まれていました。
なかでも注目を集めたセッション「Things to Know Before Starting in Japan」では、福岡市から海外展開と、福岡市への進出支援窓口:Global Business Support(GBS) から小野氏が登壇し、日本市場への参入戦略、現地での立ち上げ方法、信頼構築の文化的背景などについて、実践的な視点からわかりやすく解説しました。

京都を越えて、都市間連携へ
福岡市の存在感は、セッションやブースだけにとどまりません。神戸市や福岡市のソフトランディング支援や、企業とのPoC加速、関西と九州をつなぐディープテック研究ネットワークなど、全国のスタートアップ都市を結ぶ動きが随所に見られました。
京都のアカデミックな蓄積と、福岡市の国際志向を組み合わせることで、日本のスタートアップエコシステムにおける都市間の相乗効果が形になりつつあります。
IVSの多彩なサイドイベント
IVSを象徴するのは、多彩なサイドイベントの存在です。Z Venture Capital などが主催した以下のイベントがその一例です。
・ JAPAN TO GLOBAL MEETUP(Ace Cafe):雨の中でも熱気あふれる越境志向の起業家たちの交流イベント
・ VCスクランブル @仏現寺:朝7時から約80社の起業家と20名のVC/CVCが15分刻みで行った1on1マッチング
・ ポップカルチャー × M&Aトーク:East VenturesとStrikeによる、エンタメと事業承継の接点を探るセッション
これらのイベントは福岡市主催ではありませんが、同じエコシステム内で、福岡市の起業家たちが自然に混ざり合い、つながりを広げる場として機能していました。

福岡市の「つなぐ力」
福岡市が今回の IVS Kyoto 2025 で示したのは、単なる“スタートアップ誘致都市”という役割を超えた「連結都市」としての姿です。
・ 九州と関西、さらには世界とをつなぐ架け橋としての立ち位置
・ ディープテック、スタートアップビザ、マッチング支援、多言語サポートなどに見られる、実践的かつ持続可能な国際化の取り組み
・ パネルやピッチゾーンを通じて、福岡市発の起業家ネットワークが日本のビジネス文化を理解し、現場で活躍する仕組みづくり

表面的なブランディングではなく、足元から築いたネットワーク、支援制度、現場感ある発信。福岡市は「文化が息づく場所で、戦略的にスタートアップを育てること」ができる都市としてアピールしました。
その挑戦を、もっと遠くへ。
Global Business Supportでは、海外展開を視野に入れた福岡市のスタートアップからのご相談を随時受け付けています。海外経験のある相談員によるアドバイスのほか、現地の支援機関とのネットワークも活用し、皆さんのチャレンジを後押しします。
Global Business Support(GBS)
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